本場の豚骨ラーメンが楽しめる「博多ラーメンばりこて」を味わい尽くす

東京には日本中の様々なラーメンが集まっていて、もはやすべてのジャンルが存在していると言っても過言ではありません。豚骨ラーメンは現在のラーメンの地位を確立した立役者ですが、一昔に比べるとその店舗数が少なくなっていて自称「豚骨ラーメン難民」たる人まで現れています。

そこで「豚骨ラーメン難民」を救う、東京東高円寺の「博多ラーメンばりこて」の魅力を紹介します。

少しアクセスが不便だがエリア屈指の人気店

高円寺駅を出ると駅前には数多くのラーメン屋が並んでいますが「博多ラーメンばりこて」は駅前から少し離れた場所にお店を構えていて、中央本線の中野駅と高円寺駅の中間あたりになります。車で行くには周りにコインパーキングもあって便利なのですが、電車だと決してアクセスのいい場所とは言えません。

しかし、それでも高円寺エリアでも屈指の人気を誇っています。

お品書きをざっと見てみる

高円寺の住宅街の中にあってひと際、明るくライトアップされているお店に入ると壁にメニューがずらっと並び、メニューの下にはテレビがあります。昨今、おしゃれなラーメン屋さんも多い中、テレビが置かれた昔ながらの雰囲気もどこか安心できます。

肝心のメニューはと言うと最もオーソドックスな「博多ラーメン」をはじめ「玉子ラーメン」「ねぎラーメン」「チャーシューメン」「全部入りラーメン」と、まさに正統派とも言うべきラインナップです。ラーメン以外のメニューは定番の焼き餃子と、博多ラーメンには外せないひとくちめんたいの他にまさか「茹で餃子」があります。

実はこの茹で餃子ですが、ラーメンには焼餃子よりも茹で餃子が合うということで、餃子を頼む際は必ず「茹で」という人も多いそうです。また、福岡で「がめ煮」と呼ばれている、いわゆる筑前煮や鶏料理店が多い福岡の定番のおつまみである「鳥皮ポン酢」など一品料理も充実しています。

どこかで食事をしてからシメのラーメンも良いですが、一品料理が多いラーメン屋さんはそのお店で軽く晩酌しながらラーメンを待つという酒呑みには嬉しい楽しみ方ができるのもポイントが高いです。

肝心のラーメンのお味は

博多ラーメンでオススメなのは、やはりネギ多めのラーメンです。細麺を使った本場の博多ラーメンは麺を持ち上げるとネギがいい具合に絡まって口の中で麺とスープとシャキシャキしたネギの食感が合わさってたまりません。

ただ、やはり最初に訪れるラーメン屋さんで試したいのはトッピングがすべて入った全部入りですが、特に期待値が高いお店ほど全部入りのでその味のラーメンをすべて味わい尽くしたいものです。では「ばりこて」の全部入りはというと器一面にチャーシューが並べられたっぷりのネギと煮卵が入っていて、なかなかの迫力です。

そしてそのスープは、これぞ豚骨という臭さです。

ちなみに豚骨ラーメン好きの間で「臭い」というのは誉め言葉であって「もっと臭い方が好き」という風な使い方をするもので決して悪い意味ではありません。そしてスープの味ですが「ばりこて」の店名通り、しっかり豚骨のこってりした味わいですが、それでいてしつこくありません。

豚骨ラーメンはあの真っ白に白濁した色のせいか、味がくどそうという印象を持たれがちですが、それほど油分が多くないので意外なほどに後口の良い食べやすいラーメンですが、こちらのスープもまさにそんな正統派のスープです。

ただ、福岡のラーメン屋は、ここよりもっと臭いスープがスタンダードなので本場の味を知っている人からすれば評価の分かれるところかもしれません。次は麺ですが、一般的な博多ラーメンのお店と同様に「やわ」や「ばりかた」といった硬さをもちろん選ぶことができます。

なお、博多ラーメンには「ばりかた」よりも更に茹で時間の短い「ハリガネ」やお湯にさっとくぐらせただけの「粉落とし」というものもありますが、こちらではさらにその上を行く「なま」があります。

この「なま」は文字通り生麺をそのままスープに投入するというもので、知らない人は驚くはずです。しかし、この「なま」は福岡のラーメン屋さんでは散見され、それほど珍しいものではありません。ただ、やはり最初は豚骨ラーメンのスタンダードである「ばりかた」がおすすめです。

博多ラーメンはその細麺にうまくスープが絡むかどうかが生命線ですが、「ばりこて」のラーメンは麺がスープを上手くまとって口の中でこってりしたスープと麺の風味が広がります。トッピングのチャーシューは肉好きでも満足できる量でありながら、豚骨スープの風味を邪魔しない味付けなのでスープにチャーシューのたれの雑味が移るといったこともなく良いアクセントになっています。

煮卵も十分美味しいですが、こちらのお店の味に合わないというわけではなく、やはりとんこつよりも醤油の方が合うのではないかという気がします。そしてトッピングの中でも秀逸だったのがやはりネギです。こちらのねぎは大きめの葉ネギではなく細ネギに近いものを使っているせいか、嫌なネギ臭さを感じることなく豚骨スープに爽やかなアクセントとしゃきしゃきとした歯ごたえをプラスする名脇役です。

テーブルトッピングで美味しく

博多ラーメンのお店には大体テーブルに辛子高菜とごま、紅ショウガが置かれているのですが「ばりこて」にも当然置かれています。この3種類のトッピングは博多ラーメンの「三種の神器」と言っても良いほどの必須アイテムで、一度で様々なラーメンの味を楽しむことができます。

では、そのおすすめの使用方法ですが、最初はテーブルトッピングは使用せずそのままの味をいただくのがお店に対する礼儀でもありますので、ある程度食べ進めてからまずはごまだけを入れます。この何気ないごまですが、その香ばしい風味はコショウよりも豚骨の甘さをより引き立ててくれます。

そして、次に高菜と紅ショウガどちらかでも良いのですが、一緒にしてしまうと味が混ざってしまうのでそれぞれ別々に入れましょう。するとどうでしょう、どちらもピリ辛系のトッピングに関わらず辛子高菜では発酵食品の旨味を感じられ、紅ショウガではその酸味でさっぱりとしたアクセントを与えます。

ただ、これら3つのトッピングは豚骨スープが臭くて美味しくないと全然と言っていいほど合わないのですが「ばりこて」さんのスープにはどれも良く合って知らず知らずのうちに飲み干してしまうほどです。

替え玉はあえて「やわ」がおすすめ

また、忘れてはいけないのが替え玉です。博多ラーメンは細麺なので大盛にしてしまうと麺がすぐ伸びてしまうため、基本は替え玉になります。もちろんこちらのお店でも「やわ」から「なま」までの硬さで替え玉を頼むことができますが、あえておすすめするのが「やわ」です。

本来、麺が伸びないように作られた替え玉のシステムなので「やわ」は矛盾しているようにも思えますが、「やわ」にすると細麺がもちっとした食感になるだけでなく、なぜか「ばりかた」より「やわ」の方がチャーシューと一緒に食べるには合っているような気がします。

関連情報⇒博多ラーメン屋 - 博多ラーメン鶴亀堂~愛知県・名古屋のとんこつラーメン